『世界でいちばん素敵な元素の教室』|化学が苦手でも周期表が好きになれる

学生の時、化学が好きだったのですが、好きになるきっかけの一つとなった本を紹介したいと思います。
大人になった今でも、ふと本棚から取り出して眺めたくなる本です。
化学が苦手だったり、興味がない人でも、美しい写真がたくさん掲載されている本書を読むことで、より身近で面白いものだと感じられるようになるかもしれません!
美しい写真集のような化学の本
この本の最大の特徴は、元素についてを美しい写真で学べるということ。
各元素について、風景や鉱物などの写真を用いて解説されています。
人工物がどのような元素で構成されているかなども、美しい写真とともに見ることができます。
それまで元素の写真って、学校で買わされる資料集や図録などでしか見た記憶がなかったのですが、この本でみる写真が美しいので、これを教本にしてほしい!なんて思いながら学生時代は読んでいました〜。
解説文もついているのですが、よくある化学の参考書の長々とした文章とは違い、簡潔にまとめられているので、さらっと読むこともできます。
基本的な知識から、実生活でどのように活用されているのかまでも紹介されているので、読み物としても面白さがあるのが良いなと思っています。
文章をじっくり読むのも良し、美しい写真を眺めだけでも良し、といった感じでしょうか。
周期表を美しく覚える
元素の紹介は、周期表の順番通りにされています。
118の元素全てについて、解説がついています。
授業では触れないような元素についても解説されているのが、嬉しいところですね。
よく「水平リーベ〜」と周期表を暗記させられることがあると思うのですが、本書を読みながらであれば、かなりイメージがしやすく、覚えやすくなりそうだなと思います。
本書の構成的には、どの元素から読み始めても問題ない作りになっているので、自分の好きなところから読んで、覚えるというのもよさそうです。
ちなみに本書から学んだウンチクを一つ紹介します。
なぜ18族を「貴ガス」というのか
他の元素と反応しにくく、融点や沸点が低いのが特徴的な「貴ガス」。
名前の由来は、「noble gases(反応しにくいガス)」なんだそう!
「noble」→「貴」
そのまんまやないかい。
でも私はこのウンチクを、化学の先生から教わった記憶はありませんでした〜。
これってもしかして有名な話なんでしょうか?
何はともあれ、私はこの知識を本書から得られたので良しとしますが・・・。笑
化学が苦手でも読みたくなる
私はもともと化学が好きな方でしたが、学校の教科書などだけで勉強するのはなかなか苦痛なところがありました。
しかし、当時この本に出会えたおかげで、一気に解像度が上がったように感じ、その後の勉強にも大いに役立ったと思います。
化学が苦手な人でも、構えることなくさらっと読める本だと思うので、とってもおすすめです。
大人になった今でもたまに思い出して、パラパラめくると面白い本です。
何よりこの本の装丁が美しいので、本棚にあると映えます!
飾っておくだけでも楽しくなる本なので、気になった方はぜひ。