『誰も知らない帝王学~能ある鷹は爪を出せ~』元谷拓 感想|帝王学とは何かを簡単に知れる本

帝王学って勉強したことありますか?

学校では教わらないけれど、アニメとかではよく聞く”帝王学”。

実際に貴族とか企業のトップには必要不可欠なものだと思うのですが、一般人の私も気になっていたので、入門編として今回紹介する本で勉強してみました。

本書の内容は、広く浅くといった感じで、時間もかからずサクサク読めました。

正直、帝王学についての本というよりは、ビジネスマンの基本や考え方を知れるような感じです。

社会人として抑えておきたいポイントが沢山あったので、印象に残ったものをいくつか紹介していきます。

著者はアパグループ専務 元谷拓

内容の紹介に入る前に、著者の紹介をしておきます。

この本の著者は、あの有名なアパグループの専務・元谷拓さんです。

アパホテルって、東京にいると本当にたくさん見ますし、CMでもどんどん新規オープンを連発しているイメージがあって、とにかく勢いのあるビジネスホテルですよね。

そんなグループの専務が教えてくれる「帝王学」について、気になった項目を紹介します。

”能ある鷹の爪の出し方”

本書のタイトルにもある、「能ある鷹は爪を出せ」。

”能ある鷹は爪を隠す”ということわざがありますが、それの真逆を言っているのかな?とはじめは思っていました。

しかし読んでみると、自分のストロングポイント(爪)の伝え方、見せるタイミングを意識することの重要性を説いているものでした。

まずは、自分の爪についてを知ること。

自分の長所や武器になるものが何かを具体的に理解するのが大前提。

そして、それを最も有効的なタイミングでさりげなく伝えることで、良い評価を得ることができるとのこと。

確かにひた隠しにしていても自分という存在を印象付けることはできないですし、かといって大っぴらにアピールしまくるのもあまり賢い選択ではないですよね。

自分のストロングポイントを魅力的に相手に伝えるのは、なかなか難しいことです。

脳ある鷹の爪の出し方を知ることで、物事を円滑に進められるようになる必要がありそうです。

やはり読んでいる『孫子の兵法』

世の中の成功者が読んでいた本を調べると、必ず『孫子の兵法』は出てきます。

『誰も知らない帝王学~能ある鷹は爪を出せ~』でも、出てきました!

やっぱり『孫子の兵法』は必読書なんですね〜。

戦わずして勝つこと、また戦いの前にあらゆる可能性を考慮して準備をして先手を打つこと。

経営でも孫子の教えは大切です。

孫子の兵法については、以前こちらの記事でも参考になる本を紹介しています。

物事の考え方の本質はこれでわかる!『14歳からの「孫氏の兵法」』感想 - 教養のある人になりたい私の読書感想文

物事の考え方の本質はこれでわかる!『14歳からの「孫氏の兵法」』感想 - 教養のある人になりたい私の読書感想文

気になる方はチェックしてみてください!

"時は金なり"ではなく"時は命なり”

本書で一番印象に残ったのは、この「時は金なり」ではなく「時は命なり」という教えです。

本書ではスポーツ選手の選手生命を例に、この言葉の意味を解説していましたが、私たちのような一般人でも本当にその通りだと思いました。

確かに、みんな寿命や能力があって、時間(=命)を削って働いていますもんね・・・。

個人的に、時間にルーズな人は苦手でなるべく関わりたくないな、なんて思っているのですが、人の時間は有限だからこそ、命がけで物事に取り組むべきだと伝えたいです!

発想は移動距離に比例する

出不精の私にはウッとなる言葉でした。

机にかじりついているだけでは新しいアイディアは降ってこない。

外に出て見聞を広め、いろいろな体験をすることで斬新な発想ができるというもの。

知性の引き出しの増やし方は、本などの机でできることだけではないということですね。

私は普段、外に出ることが少ないので、もっと増やすべきだなと思いました・・・。

そのほか全体の内容

ここまで私が特に印象に残った項目を紹介してきましたが、このほかにも偉人や有名企業の社長の話などもたくさん紹介されています。

本書は、具体的に掘り下げた話というよりは、広く浅く、いろんな要点を紹介していくような内容でした。

じっくり時間をかけて読むというよりは、通勤などの隙間時間にサクサク読むようなもので、元谷家の教えをちょっと知りたいなという人にはおすすめです。

気になった方はぜひ。

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