【映画】『MONDAYS/このタイムループ、上司に気付かせないと終わらない』感想|アマプラで見る社会人の恐怖の1週間
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作品に出てくる白い鳩 |
アマプラの海を彷徨っているときに、サムネが気になってみた映画を紹介します。
その映画の名は、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気付かせないと終わらない』。
映像が何だか海外っぽくて面白いのですが、正直前半はダレる感じはありました。
ただ、中盤からの盛り上がりが結構良くて、全体の感想としてはとても面白く見ることができました。
作品について
タイトルは『MONDAYS/このタイムループ、上司に気付かせないと終わらない』
本編の長さは82分ほどと、ちょっと時間ができた時に見れるちょうど良い長さでした。
制作年は2022年で、割と最近ですね。
アマプラでのレビュー評価が結構高くて、(といってもあまりこのレビューが当たったことはないのですが)よし観てみよう!となりました。
ジャンルはアマプラによると、コメディ/SFだそうです。
味のある俳優陣
主人公は吉川という広告代理店で働く女性。
円井わん、という女優さんが演じています。
この女優さんの風貌が結構役にはまってる感じがあって、魅せられました。
髪の毛のボサボサ具合とか、メイクの感じとか、いかにも“何事もうまくいってない社畜”って感じ。
この円井わんさんは、2025年度後期のNHK連続テレビ小説にも出演されるそうなので、ちょっとみてみようかな〜と気になっています。
ラスボス的な(?)上司役には、マキタスポーツ。
その他同僚役にも個性的な俳優さんが多数出られていましたが、正直お名前はどなたも知らなかった・・・。
私が俳優さんに詳しくないだけかもしれません。
演技はどの人も自然体で、映画全体として個人的には好きな感じでした。
タイムループものなので、何度も同じようなシーンを見させられるのですが、飽きとかうざったさがそこまで大きくなかったのは、俳優陣の演技のおかげなのかも。
序盤の映像のオシャレさ
この作品の監督は、竹林亮。
『14歳の栞』という作品で注目を集めた監督さんらしいです。
こちらも私は存じ上げず・・・。
序盤の映像がオシャレで、海外っぽい作りというか、芸術性を感じる画面だったので印象に残りました。
竹林作品は、今回紹介している『MONDAYS』しか見たことがないので、他の作品も見て竹林節のようなものを探してみたくなりました。
そのくらい、今作の映像は魅力的でした。
話のキーとなる鳩
『MONDAYS』では、ループに気づくきっかけに鳩が出てきます。
登場するのは白い鳩。
白い鳩は平和の象徴として使われることが多いモチーフですが、この作品ではタイムループが平和なのか厄災なのか微妙なラインだなぁなんて感じました。
同じような日々を繰り返すって、結構身近なことだと思うのですが、それを幸せととるか不幸せととるかは人によって違いますよね。
この作品の中では、何度も何度も同じ1週間を繰り返すので流石に前に進みたくなって、タイムループを打破しようとします。
初めはタイムループしていることに気づいている人が少なくて、気づいていないうちはもしかしたら変わり映えのない日常を送っていることは平和だったのかもしれません。
ただ、どんどん気づき始めて打破しようとする。
打破しようとする人にとっては、変わり映えのない日常は厄災なのかも。
いや、でも、社畜にとって変わり映えのない日常は地獄だよなぁ。
たった一つのモチーフで、いろんな考えを巡らせることができるのが、結構面白いポイントだったなぁなんて思いました。
気になった方はぜひ。